Product
CSPD Family
SEA Series

SEAシリーズは、自動車およびバイク産業における静電気保護用途向けに設計された多機能な過電圧保護素子です。以下にSEAシリーズの詳細をご紹介します。

シリーズの特徴
国際規格 ISO10605 に準拠した車載静電気対策要件に適合
小型サイズ
SEAシリーズは、自動車用制御基板のスペース制限に対応するため、業界最小クラスの静電気保護素子として設計されています。
大エネルギー対応
SEAシリーズは、自動車用回路基板に求められるエネルギー耐性に応えるため、業界最大クラスの静電気保護性能を持つ過電圧保護素子として開発されました。
製品の特性
サイズ:0402in ~ 0805in
動作電圧 5V ~ 24V
ESD耐性(C4クラス) : 15KV ~ 25KV
サージ電流・電圧耐量(8/20us) : 10A ~ 45A
動作温度 -55°C ~ 150°C
ISO 10605AEC-Q200に準拠
強み
体積が小さい,容量マッチング,高温耐性,大エネルギー
体積が小さい
自動車・二輪車業界におけるスペース制約に対応するため、SEAシリーズは業界最小サイズの保護素子であり、PCBの使用面積を大幅に削減することが可能です。
容量マッチング
CAN通信ではMLCCによる容量マッチングがよく求められますが、SEAシリーズは多様な容量値を取り揃えており、ノイズ発生の抑制に効果的です。
高温耐性
従来のTVSソリューションは、金ワイヤーボンディングの特性により高温環境下での動作に劣化が生じやすいですが、SEAシリーズはセラミックによる放熱効果を活かし、性能低下を効果的に防ぎます。
大エネルギー
自動車・二輪車業界ではより大きなエネルギー耐性が求められるため、SEAシリーズは純銀内部電極を採用し、導通性能を高め、突入エネルギーを迅速かつ効率的に吸収します。
製品仕様
Part Number Breakdown Voltage Stand-off Voltage Clamping Voltage Typical Capacitance Leakage Current ESD Ability
Symbol VDC(max.) VB(1mA) VC(MAX.) C(1MHZ) ILDC VESD
0402EA240-HSP 16V 28V~38V 57V 15pF(±30%) <0.8uA 25KV
0402EA470-HSP 28V 48V~72V 108V 15pF(±30%) <0.8uA 25KV
0603EA240-LSP 16V 28V~38V 57V 50pF(±30%) <0.8uA 25KV
0603EA240-MSP 16V 28V~38V 57V 25pF(±30%) <0.8uA 25KV
0603EA240-HSP 16V 28V~38V 57V 10pF(±30%) <0.8uA 25KV
0603EA470-LSP 28V 48V~72V 108V 50pF(±30%) <0.8uA 25KV
0603EA470-HSP 28V 48V~72V 108V 15pF(±30%) <0.8uA 25KV
0603EA510-LSP 32V 52V~76V 110V 50pF(±30%) <0.8uA 25KV
0603EA680-HSP 42V 70V~95V 140V 15pF(±30%) <0.8uA 25KV
0603EA750-HSP 60V 76V~83V 110V 15pF(±30%) <0.8uA 25KV
0603EA111-HSP 75V 110V~140V 200V 15pF(±30%) <0.8uA 27KV
0805EA470-XSP 36V 42.3V~51.7V 77V 200pF(±30%) <2.0uA 25KV
応用例
ECUの各種通信ライン
車両制御ユニットのデータ通信保護。静電気や過電圧から制御系を守る。
低速ネットワークに対する過電圧からの保護で通信の安定性を確保。
自動運転やADASのような高信頼性通信ラインに対する保護を提供。
車両ライト制御ライン
LEDライトを瞬間的な過電圧から保護し、長寿命化に寄与。
雷撃や電圧変動によるHIDライトの誤作動を防止。
電圧異常によるスイッチ誤作動やライト損傷を防止。
車載エンターテインメントシステム
HDMIやUSBなどのインターフェースを静電気から保護し、映像や音声の安定した伝送を実現。
高解像度ディスプレイの保護と操作性維持に貢献。
BMS(バッテリーマネジメントシステム)
電動車のリチウム電池システムは静電気によって誤作動や損傷を受ける可能性があるため、SEAシリーズによる保護が重要です。
車載電子部品は静電気によって燃焼事故や機器破損を引き起こす可能性があるため、静電気対策は品質・安全の向上に直結します。